2018年06月04日(月)

月刊花扇生薬 第189号 2018年6月 [月刊 花扇生薬]

 

 2018年6月

          編集・発行人:小西製薬株式会社
 
                                      学術担当(電話 072-981-2429) 

<薬事>
生薬の不採算品再算定「要望受け入れられた」と評価
‐漢方製剤は「残念な結果」 日漢協

日漢協は15日、都内で総会を開催した。加藤会長は、今年4月の薬価改定で16の生薬製剤が不採算品再算定として、薬価が引き上げられたことを評価。
「薬価改定と薬価算定ルールの見直しにかかる意見として、『医療用漢方製剤・生薬製剤の基礎的医薬品への適用』と『生薬の不採算品再算定の実施』を要望してきたが、協会の要望が受け入れられ、感謝している」と述べた。基礎的医薬品の対象薬効分類に、生薬が新たに追加された一方で、「同じく価格が高騰している生薬を原料とする漢方製剤・生薬製剤が基礎的医薬品に適用されなかったのは、極めて残念な結果」とした。
漢方製剤について、「30年間新たな医療用漢方製剤が出ないことや、原料  となる生薬の価格が高騰するなど、製剤の持続的安定供給の点では課題が多い医薬品であり、患者さんに安定的に供給し続けるためには、基礎的医薬品への位置づけは絶対に必要」と強調。生薬が基礎的医薬品の対象となったことを第1歩と位置づけ、「医療用漢方製剤・生薬製剤が基礎的医薬品の対象となるべく、引き続き粘り強い要望を続けていく」と今後の方針を語った。(日漢協18.5.15、薬事日報18.5.18)

千葉船橋の薬園台高生、薬草園を「復活」
江戸時代、「薬園」があったことで知られる千葉県船橋市薬園台。その一角にある千葉県立薬園台高校で、園芸科の生徒が薬草園を「復活」させた。6月2日には地域の人らとの交流会を開き、育てた薬草を披露するした。この一帯には江戸時代、「滝台野薬園(下総薬園)」があった。徳川八代将軍・吉宗の時代の1722年、幕府の命を受けた医師・丹羽正伯と薬種商人の桐山太右衛門が、約30万坪の土地で薬草栽培を開始。オランダからの種や朝鮮人参(にんじん)なども植えたが、経営は成功しなかったという。(朝日新聞18.5.30)

奈良県・下市(薬草の町)に「シャクヤクガーデン」オープン
 薬草の産地として知られる奈良県下市町の薬草園「シャクヤクガーデン」が1日、オープンした。「大紀」(同町)農園部が、同町栃原と平原の2カ所計2ヘクタールの同園で約4万株を栽培。赤や白、桃色のかれんな花が咲き始めている。関係者によれば、開花は例年より10日ほど早く、今月中旬から見ごろを迎えるという。同町は江戸時代から続く薬草の産地。シャクヤクは根の部分が漢方薬の原料となることから、農園部が育てている。(奈良新聞18.5.2)

忍者食風味の菓子開発、三重大と洋菓子店タッグ
 忍者の知恵を借りてストレス社会に負けないお菓子。三重大学と三重県   名張市の洋菓子店が、忍者の携帯食「兵糧丸」風味の「かたやき小焼き」を共同で開発し、人気を集めている。参考にしたのは、武田信玄の軍師だった山本勘助の口述をまとめたとされる「老談集」に載っている兵糧丸。兵糧丸は砂糖をベースに、蓮肉(れんにく)(ハスの種)、山薬(長芋)、桂心(シナモン)などの生薬を加えたもので、滋養強壮、疲労回復、鎮静などの効用があったことがうかがえる。今回開発した菓子も兵糧丸と同じような材料構成にしている。(朝日新聞18.5.11、産経新聞18.4.27)

薬剤師も「結果にコミットを」‐薬物療法に責任を持って関与
 日本薬剤師会の安部常務理事は12日、第65回北海道薬学大会で講演し、2018年度診療報酬改定で新設された、「服用薬剤調整支援料」(月1回、125点)などを引き合いに、今後の調剤報酬体系について、「これまでは(業務に取り組む)プロセスが重視されてきたが、これからはアウトカムにどれだけ関与したかが問われるようになる」と説明。 
 薬剤師が患者・顧客の状態をよく理解した上で、最適な薬物療法を提供することによって、QOL改善、治癒などといった「結果にコミットする」必要性を強調し、「それがあってこそのかかりつけ薬剤師で、薬剤師が生き残るための唯一の方法」と語った。(薬事日報18.5.16)

<商況>
国内商況:先月と比べ目立った変化はない。 甘茶、甘草、白南天などは引き続き品物不足でやや高値。五味子、呉茱萸は、生産側で木を切ってしまったことから少な目の状態が続いている。あと3‐4年は高めで推移するのではないかと言われている。
 牛黄については、品物がほとんど入ってこない状況で、引き続き高値傾向。
ここにきて、ちょっと少なめ状態が続いているというのが麻黄。中国側が砂漠化防止と資源保護を理由に、輸出規制を行っていることが主な理由。現状では大きく値段を上げているというほどではないが、結構需要が多い品物だけに、懸念材料ではある。(薬事日報18.5.30)

海外商況:全般的に、大きく高騰している生薬はないが、単品ではいくらか上昇気味のものはある。主な品物の価格状況を羅列する。(輸入商社提供)
ハンゲ:投機的で価格は動いている。
サイコ:野生品は少ないが、栽培品が出回っているので、価格は安定している。
オンジ:野生品は人で不足で上がっているが、栽培品で落ち着いている。
ゴミシ:需要増にあるが、作付面積縮小で上がっている。
紅花:採取の人出が足らないので上がっている
オウレン:作付面積縮小で減産、在庫品がなくなれば上がる。
オウゴン:価格が安すぎたので、栽培意欲なくなり作付面積縮小。
ニンジン:今のところ安定、新物の出る9月に新しい価格が出る。
ゴシュユ:価格は上がっているが、栽培に数年かかるので、急には戻らない。

<安全性>
次のいずれも、漢方・生薬にかかわる情報はない
・DSU (Drug Safety Update) No.269  厚労省2018.5.
 ・安全性情報 No.353  厚労省2018.5.22
・使用上の注意改訂  厚労省2018.4.19
 ・回収情報  厚労省2018.6.1

Posted by 管理者 at 14時27分

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