【月刊 花扇生薬】 2018年10月09日(火)

月刊花扇生薬 第193号  

  

2018年10月

          編集・発行人:小西製薬株式会社
 
                                      学術担当(電話 072-981-2429)

 

<薬事>
16年薬事工業生産統計 医薬品生産額6兆6000億円強に
 厚労省は、2016年の薬事工業生産動態統計年報を公表した。16年の1年間に国内で生産した医薬品最終製品の金額は6兆6239億円で、循環器官用薬や消化器官用薬の生産金額減少などが影響し、前年と比べて1243億円(1.8%)減少した。医薬品の地域別生産金額では、富山県が6218億円で前年より5.8%減少したものの、2年連続でトップとなった。
 漢方製剤については、平成28年度は149,613百万円、前年比—5,066百万円(—3.3)。             

(厚労省18.9.20、薬事日報18.9.26)

富山の薬、2年連続で生産額1位
2016年に富山県内でつくられた医薬品の合計生産額は6218億円で、15年に続いて都道府県別で全国1位だった。前年比では5.8%減で、前年より減少したのは6年ぶり。

(日経新聞18.9.20、朝日新聞18.9.22、薬事日報18.9.26)

後発品薬剤料が1兆円突破‐17年度概算医療費は42.2兆円 厚労省
 厚労省は21日、2017年度の医療保険と公的負担医療分を合わせた概算医療費が42兆2000億円になったと発表した。14年ぶりに減少に転じた前年度から約9000億円増、伸び率で2.3%増。調剤医療費(電算処理分)は前年度比3.1%増の7兆6664億円。技術料は1兆9122億円、薬剤料は5兆7413億円となった。特に薬剤料のうち後発品薬剤料が1兆円に達し、昨年度の後発品の数量シェアも70.2%と7割を突破した。

(薬事日報18.9.26)

19年度概算要求は31.9兆円‐過去最高、自然増は6000億円 厚労省
 厚労省の2019年度予算概算要求で、一般会計の要求額は31兆8956億円と、今年度当初予算から2.5%増えて過去最高となった。全体予算のうち、医療にかかる経費は2400億円増の11兆7000億円で、高齢化の進展などで年金や医療費が増える社会保障費の自然増は6000億円と見込んだ。裁量的経費を18年度予算から10%削減して、成長戦略や骨太方針の実現に振り向ける「新しい日本のための優先課題推進枠」には2425億円を要求した。また、医療分野のイノベーション推進などの向けた予算として1473億円を計上。

(薬事ニュース18.9.7、10、薬事日報18.9.10)

社会保障給付、過去最高を更新116兆9027億円‐医療費の伸び率は低下
 国立社会保障・人口問題研究所は8月31日、2016年度の社会保障費用統計をまとめ公表した。医療、年金、福祉などの社会保障給付費の総額は、前年比1.3%増の116兆9027億円と過去最高を更新したが、伸び率は15年度の2.4%より低くなった。医療費の伸び率が0.6%と前年より抑えられた。一方、対GDP比は0.06ポイント増加し、4年ぶりに上昇した。
 社会保障給付費を「医療」「年金」「福祉その他」に分類し、部門別に見ると、「医療」は38兆3965億円で前年度に比べて0.6%伸長したものの、15年度の3.8%から大きく低下。

(薬事日報18.9.10)

奈良に広がる大和当帰葉グルメ
 ヤマトトウキ(大和当帰)の葉を取り入れたメニューを提供する飲食店が奈良県で増えている。食べ方は薬膳からスイーツまで様々で、最近、生葉も市販されるようになった。美容や健康に効果が高いとされることから、女性を中心に人気が高まっている。生の当帰葉が本格的に食用として出回るようになったのは昨年から。春から秋にかけて県内の一部のスーパーなどでパック詰めが市販されている。奈良県五條市の益田農園では20アールに約7千株を栽培。「経験上、全体の1割程度の葉なら摘み取っても根の成長に影響はない」といい、若い黄緑色の葉を年に4回ほど手作業で摘み取る。根は冬に掘り上げて生薬として出荷する。

(日経新聞18.8.23)

漢方原料「キハダ」を守る
 漢方の胃腸薬の主原料となるミカン科の樹木「キハダ」。全国有数の生産量を誇る奈良県内でも減少が著しい栽培農家を応援しようと、高取町の農業生産法人「ポニーの里ファーム」がこれまで捨てられていた芯材を使った木製品の製作を始めた。伝統ある薬用植物の栽培を盛り立てる。第一弾としてコースターとトレーを発売した。

(読売新聞18.9.7)

薬用植物栽培工場研修会(富山市商工労働部薬業物産課) 水耕栽培情報交換
 産官学関係者が薬用植物栽培工場構築に向けた現状や課題などで意見交換
(6月29日)した。研究状況、閉鎖型栽培施設については、・根部を使用部位とする薬用植物の水耕栽培装置の開発 ・甘草の人工水耕栽培システムの開発 ・人口水耕栽培から得た甘草の実用化に向けた実証的研究 ・薬用植物バイオリサーチの構築とブランド生薬の開発など情報交換した。

(薬日新聞18.8.27)

国産の薬用植物安定供給へ 千葉大・富士通など栽培実験
 千葉大は16年から研究してきた、植物の苗を効率的に大量に生育できる   ようにするシステムを活用し、発芽率を上げたり、通常では栽培に2年かかる薬用植物「トウキ」を1年で栽培することに成功。同大で開発した苗の生産を全国の農家に委託し、富士通が土壌や気温、天候などの栽培データを収集・分析してそれぞれの土地に適した品種の開発を進める。
 同大と富士通などは3月に薬用植物の国産化に向けた研究や生産技術開   発を行う団体も設立。同団体には全国各地の医師や大学の研究者も参加   しており、農家に種や苗の提供を行い、既に12道県で十数種の薬用植物を栽培している。

(産経新聞18.9.20)

全包装単位で新バーコード表示‐義務化予定項目の準備も進む 厚労省
 今回の調査は、医療用医薬品の製造販売業者231社を対象に実施され、   17年9月末時点の新バーコードの表示割合などをまとめている。表示が義務づけられている項目の調剤包装単位、販売包装単位、元梱包装単位の全ての包装単位で100%の表示率だった。2021年4月以降の出荷分から表示が義務づけられる販売包装単位と元梱包装単位の内用薬、外用薬、注射薬のバーコードの表示割合は前年度よりも上昇しており、表示義務化に向けた準備を進めている製造販売業者が増加していることがうかがえた。

(薬事日報18.10.4)


薬剤情報を郵便以外でも配送可 経産省が見解
 経産省は、処方薬を患者に配送する際に同封される薬剤情報提供書につ   いて、郵便法で日本郵便以外の運送業者なども配送することが認められ   る「貨物に添付する無封の添え状または送り状」に該当し、郵便・信書便以外の運送方法で送ることが可能との見解を示した。

(薬事日報18.9.20)

<商況>
国内商況:最近季節変動が激しい中、中国側も含め今のところ、特に豪雨の影響は聞かれていないが、まだ油断はできない。生薬関係では、先月とほとんど変化はない。牛黄については物がない状況だけに、相変わらず先高傾向が続いている。その他甘草、猪苓、麻黄等良品が少ない品目も先月と変わっていない

(薬事日報18.9.28)

海外商況:中国の気候は猛暑があったり、東北地区は多雨で、穏やかとはいえない。日本の気候とよく似ている。生薬の市場は、大きな動きはない。ゴシュユが下がり気味にある。増産のせいである。ゴミシも増産にはあるが、価格は下がってはいない。サンシュユは収穫はすんだが、減産で価格は上がり気味、生産量の増加が試みられているので、これからはやや下がるのではないか。ニンジンは秋の交易会次第であるが、ニンジンは中国では食品で動いているので需要増にある。今の価格は維持されるであろう。(輸入商社提供)

<安全性>
・回収情報  厚労省18.9.27
呉茱萸湯エキス顆粒で顆粒の固形化により回収された商品があった。
これ以外には漢方・生薬にかかわる情報はない。
・DSU (Drug Safety Update) No.273  厚労省18.⒑
 ・安全性情報 No.356  厚労省18.9.4
・使用上の注意改訂  厚労省18.9.18
 

Posted by 管理者 at 08時55分

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