【月刊 花扇生薬】 2019年01月11日(金)

月刊花扇生薬 第196号 2019年1月

2019年1月11日

編集・発行人

小西製薬株式会社

学術担当

<薬事>
年頭所感(抜粋) 厚生労働大臣 根本匠
 「医薬品・医療機器産業については、革新的な医薬品等の開発を促進する環境の整備に取り組むと共に、後発医薬品の使用促進やベンチャー企業への支援を実施します。また、医薬品等の品質・有効性・安全性の確保、かかりつけ薬剤師・薬局の推進を図ると共に、これらに関する制度の見直しのための改正法案の提出を目指します」

社会保障関連費の伸びを4800億円程度に圧縮、消費税改定により薬価は0.51%引き下げ合意      
 厚労相と財務相は、12月17日来年度予算編成に向け閣僚折衝を行い、社会保障関連費の伸びを4,800億円程度に抑えると共に、来年10月の消費税率10%への引上げに伴い、診療報酬を0.41%(国費200億円程度)引き上げる診療改定を同時に行うことで合意した、薬価は0.51%(290億円程度)引き下げる。そのうち実勢価改定分は0.93%の引き下げとなり、国費で490億円を捻出。社会保障関係費の自然増を概算要求段階の6,000億円から1,200億円程度圧縮することになる。具体的には、薬価の引き下げ約500億円、高所得者が負担する介護保険料の引き上げ約600億円、生活保護の見直し約30億円などが柱となる。(読売新聞18.12.17,19、朝日新聞18.12.13、18、薬事日報18.12.19)

薬機法改正に向け業界ヒアリング       自民・厚生労働会                                    
 自民党の厚労部会・薬事に関する小委員会は11月20日に薬機法の見直しに向け、関係団体からヒアリングを実施した。添付文書については11月の医薬品医療機器制度部会で電子化に向けた方向性が了承されているが、移行期には紙媒体の提供を続行しようとしている。医薬品卸売業連合会は、添付文書の情報提供のあり方などに関し、添付文書を医薬品に同梱せず紙媒体で医療機関・薬局に提供するよう変更された場合であっても、紙媒体を含め情報を提供する義務は製造販売者とすべきと主張。医薬品卸は製造販売業者の管理のもと、連携して提供するとの認識を示した。(薬事ニュース 18.12.7)

薬用作物(生薬)の産地化に向けたシンポジウム 農水省
 2019年1月30日 農林水産省7階講堂 13:30〜
 シンポジウム内容は:
1.漢方薬の国内需要動向と中国の状況(薬用作物産地支援 協議会)
2.補助事業による薬用作物の産地化に向けた取組状況(農 林水産省)
3.薬用作物の栽培技術の開発(国立研究開発法人 農業・ 食品産業技術総合研究機構) 
4.産地の取組事例紹介
 申し込みは: 農水省HPからか、メール又はFAXで申込む(農水省HP)

農水省2019年度予算概算決定額のうち…茶・薬用作物等支援対策 200億円
 施策のポイント:茶や薬用作物、甘味資源作物等の地域特産作物について、消費者や実需者のニーズに対応した高品質生産、産地の規模拡大及び担い手の育成などを強力に推進するため、地域の実情に応じた生産体制の強化、需要の創出など生産から消費までの取組を総合的に支援・施策目標:薬用作物の栽培面積の拡大(524ha[2015年度]→ 630ha[2020年度まで](農水省HP)

カンゾウなど薬用作物 岡山・高梁で栽培広がる
岡山県高梁市で漢方薬の原料「生薬」に使われる薬用作物の栽培が盛んになってきた。同市は2016年制定の「まち・ひと・しごと総合戦略」で薬草栽培産地化促進を掲げ後押ししており、生産団体がカンゾウやミシマサイコ、シャクヤクに取り組んでいる。(日経新聞18.12.13)

秋田・八峰町の飲食・宿泊施設、キキョウ使い薬膳料理
 秋田県八峰町の飲食店・宿泊施設が、町内で栽培するキキョウを使った薬膳料理を開発した。7日以降、順次提供を始める。2015年から地元農家がキキョウやカミツレ(カモミール)を栽培し、製薬メーカーに出荷している。規格外品のキキョウを有効活用し、観光振興につなげる。八峰町はコメに依存しない作物として13年に生薬の試験栽培を始めた。計10戸の農家が栽培しており、18年度の出荷量はキキョウが23キロ、カミツレが50キロの見込み。
                (日経新聞18.12.7、毎日新聞18.12.11)

トウキが商業栽培レベルに進展、山口県との連携 大阪生薬協会・大野会長
 大薬協会長は1月7日に開いた新年互礼会で、山口県との連携協定による薬用植物の栽培で、昨年はトウキが商業栽培レベルにまで進展したことを報告した。 (日刊薬業19.1.8)  

ノロ対策にマイタケが免疫高め発症抑制 中部大学,富山大ら
 中部大学、富山大学らは、マイタケがノロウイルス感染に有効と発表。マウスによる動物実験で免疫力を高め、体内のノロウイルスを減少すると発表。人間でも発症抑制や早期回復が期待できるという。(日本農業新聞 19.1.9 )

<商況>
国内商況:先月と目立った変化はない。中でもほとんど物自体が入ってこないため、引き続き牛黄は高めが続いている。今年は1年間を通じて品不足気味で終わった。民間薬的な使われ方をされる品目(ゲンノショウコ、ジュウヤクなど)が一頃に比べ値段が上がり気味である。(薬事日報18.12.26)
海外商況:中国のこの冬の気候は、特に寒いということはなく、例年並というところか。2月には、農家は長い正月休みが始まる。今、特に収穫の仕事が多
いというのでもないので、市場への影響は少ない。この時期、収穫といえばカッコンがある。作柄良好で価格は安定している。本欄で、しばしば取り上げているが、環境保護の立場から、石炭の使用が規制されているので、カッコン他、生薬の乾燥には影響が出ている。ショウキョウは昨年よりは収穫状況はよい、しかし、食品用に大量に流れるので、価格が下がるところまではゆかないだろう。トウキは、収穫量は多く、その作業は終わったが、価格の変動は少ない。
キョウニン、トウニンは引続き価格は高いままで下がらない。(輸入商社提供)

<安全性>
次のいずれも、漢方・生薬にかかわる情報なし
・DSU (Drug Safety Update) No.275  厚労省2018.12.
 ・安全性情報 No.359  厚労省2018.12.25.
・使用上の注意改訂  厚労省2019.1.10
 ・回収情報  厚労省2019.1.8

Posted by 管理者 at 14時43分

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