【月刊 花扇生薬】 2019年02月08日(金)

月刊花扇生薬 第197号 2019年2月

2019年2月

編集・発行人

小西製薬株式会社

学術担当

<薬事>
・漢方製剤の記載含む診療ガイドラインを公開     東洋医学会
日本東洋医学会 EBM 委員会 診療ガイドラインタスクフォースで、わが国の診療ガイドラインの中から、漢方製剤に関係する記載を調査し、漢方製剤の記載を含む診療ガイドライン(KCPG)を公開した。(薬事ニュース 19.1.11)

・「日本薬局方外生薬規格2018」を公表    厚労省
 厚労省は昨年12月14日、日本薬局方外生薬規格に関する検討連絡会議にて、日本薬局方外生薬規格2018を公表、留意事項などを都道府県に通知した。日本薬局方外生薬規格 2015に記載されている規格の見直しを行ない、新たに8品目の生薬の規格が検討され、計83品目の生薬の規格について取りまとめた。(薬事ニュース 19.1.11)

・薬機法改正の狙い説明 患者の信頼ある薬剤師に
 森審議官は、薬機法改正に向けた報告書に言及。「薬剤師が良い仕事をして、患者さんに頼りにされるようになるためには、薬剤師、薬局がどうすべきかについてまとめた」と説明。「今通常国会に関連法案を提出し、実現すべく進めたい」(薬事日報19.2.4)

・医療用漢方製剤、基礎的医薬品を期待したが適用されず 日漢協会長    
 日漢協の加藤会長は18日、新年祝賀会の挨拶で、医療用生薬が基礎的医薬品に位置付けられたことを評価した。一方で、医療用漢方製剤については基礎的医薬品とならなかった点で同じく価格が高騰している生薬を原料とする漢方製剤・生薬製剤が基礎的医薬品に適用されなかったことは極めて残念な結果と言及した。(日刊薬業 19.1.18) 

・郡山の廃校舎を研究拠点に 薬草・果物など 東京農工大
 東京農工大学は今春、福島県郡山市の廃校になった小学校に農業の研究拠点を開設する。約20室ある教室を利用して薬草や果物などの研究をするほか、校庭で牛を飼育し酪農の研究に取り組む構想もある。福島県富岡町など県内各地で実施する予定の研究や学生の実習をする際の拠点としても活用する。17日福島さくら農業協同組合(郡山市)と包括連携協定を締結するのと併せ発表.(日本経済新聞 19.1.18)  

・ミャンマーが薬用植物の新たな供給源になるか     
 日本の製薬企業は、薬用植物は大部分を中国からの輸入に依存していたが、
ここ数年アジア各地で生産基地を模索してきた。中国メディアの一点資訊
は1月28日、薬用植物の脱中国依存と、新たな供給源ミャンマーに関する
記事を掲載した。最近では中国による輸出規制のため、生薬価格が急騰し
ているという。このため、日本は新たな薬用植物の調達先としてミャンマ
ーに注目し、現地での栽培はすでにかなり進んでいる。現在では、漢方薬
の原材料となる100種類以上の生薬をミャンマーで生産しており、輸入も
10%を占めるまでになっていると紹介。もともとミャンマーには、生薬を作
る伝統があり、約2000年の歴史があるという。日本の製薬会社などがミャ
ンマーでの生薬の栽培や施設建設に乗り出しており、ある企業はマグウェ
県に約4㎢工場建設を申請したと紹介。中国は先月ミャンマーから772ト
ンの薬用植物を輸入した。( BIGLOBE 19.2.1)

・突き出る冬の恵み 恵那市で細寒天 寒天生産水産工業組合
 岐阜県恵那市山岡町では特産の細寒天の生産が最盛期を迎えている。同町では少雨で昼夜の寒暖差が大きい気候を生かした細寒天作りが盛んで、全国生産量の8割を占める。天日干しは干し台に、テングサを煮詰めてろ過し固めたようかん状の寒天を、器具で細長く突き出して並べ凍結、乾燥を繰り返し2週間ほどで仕上がる。2月中旬まで続く。町内9社が加盟する県寒天水産工業組合によると、全体の出荷量は、シーズン序盤の昨年12中旬に暖かかった影響で、前年より1割ほど少ない100トン前後を見込む。( 岐阜新聞 19.1.24)

・生薬の里めざし、生産組合を設立 美郷の農家 秋田
 秋田県美郷町で生産組合が設立されたのを機会に、今まで取り組んできたキキョウ等の栽培を本格化させる。(朝日新聞19.1.18)

・“奈良の名産”復活へ漢方薬「大和当帰」-婦人病や冷え性などの薬として
 毎日放送は、奈良県五條市で「パンドラファームグループ」代表が、県と協力して生産している大和当帰の栽培を取材した。五條市周辺は気候や土壌が栽培に適しており薬草作りが盛んになり、大和物(やまともの)と呼ばれ、漢方薬製造は奈良の伝統産業となった。県内で40トンもの生産量があったが、70年代以降、大量に安価で入る中国産の当帰に取って代わられた。当帰は根が成長するまで2年加工も手間ががかかり、栽培農家も減り消えつつあったが、7年前から復活を試みている。( 毎日放送19.1.28)

・ゴキブリの飼育工場が中国で拡大中    中国・好医生薬集団
 中国で、ゴキブリを繁殖させるビジネスが成長著しい。世界中で忌み嫌われるその虫を増やすために、大規模な施設を建設し、数十億匹単位で育てている。
中国四川省に、世界最大の工場がある。大型ワモンゴキブリを飼育する養殖場で、経営は成都市の製薬会社「好医生薬集団」。1万平米を超える広大な敷地内に、約60億匹のゴキブリが飼育されている。遺骸はきれいに清められ、完全に乾燥したら、巨大なタンクに送られ、体内から有効成分を抽出する。ワモンゴキブリ抽出物には外傷治癒や免疫力増強作用があるという。(COURRIER JAPON 19.1.15)

<商況>             
国内商況:生薬相場は年明け後も、特に目立った動きはない。物自体が入ってこないという牛黄は依然高値のまま推移。ひと頃の高値傾向がやや落ち着いた気配にあるとはいえ、人参類も高めである。12月から1月にとれる国内産の白南天が奈良県での出来が悪く不作であるが、今後それほど影響はないという。市場自体は引き続き停滞気味である。(薬事日報 19.1.30)

海外商況:中国の今年の冬は寒い、例年に比べ雪は少ないが、雨は多い。2月は正月休みなどで、市場の生薬の動きはない。産地の農家は2月一杯休むが、生薬の収穫には影響ない。
 バクモンドウは雨で減産していたが元に戻り、価格は下がり気味。タクシャの収穫量は昨年並み。チョレイは栽培コストが下がったので底値にある。ニンジンの価格は昨年並みで安定している。カンゾウは高含量品が減りつつあり価格は上昇しているが、含量低いほうは変化なし。(輸入商社提供)

<安全性>
次のいずれも、漢方・生薬にかかわる情報なし
・DSU (Drug Safety Update) No.276  厚労省2019.1.
・使用上の注意改訂  厚労省2019.1.10
 ・回収情報  厚労省2019.2.1

Posted by 管理者 at 11時36分

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