小西製薬株式会社

花扇通信

月刊 花扇生薬 第207号

 

                 201912

編集・発行人

小西製薬株式会社

学術担当

 


<薬事>

薬機法改正案が衆院通過‐14項目の付帯決議も

 薬機法改正案は1114日の衆院本会議で与党などの賛成多数で可決され、参院に送付された(参院可決 27日)。法案は、13日の衆院厚生労働委員会で共産党を除く与野党の賛成多数で可決された。

 改正薬機法では、医薬品・医療機器を安全かつ迅速に提供するため、「先駆け審査指定制度」「条件付き早期承認制度」を法律上明確化して、添付文書情報の提供を原則電子化し、医療用医薬品の最新情報を迅速に現場に届けるようにして安全対策の強化を図っている。虚偽・誇大広告による医薬品販売に関する課徴金制度、医薬品等行政評価・監察委員会の創設、薬剤師による継続的な服薬指導を義務化するなどの措置も講じている。(薬事日報19.11.1819.11.28

 

ナス由来の成分で血圧改善効果、信州大学などが成果

窗体底端

 信州大学などでつくるナス高機能化コンソーシアムは、ナス由来の成分による血圧の改善効果などを実証した。ナスの成分の一つコリンエステルを一定期間、高血圧者などに投与したところ血圧が低下した。今後は機能性表示食品としてサプリメントや生鮮ナスなどの販売を目指す。同コンソーシアムは、2017年度に発足し、信州大学のほか、北海道情報大学や化学メーカー・ADEKA などが参加している。(日経新聞 19.11.20

 

体にいい黒ショウガ 特産品化へ、愛知県日進市で栽培

 アンチエイジングなどに効果が期待できる黒ショウガを愛知県日進市の特産品にという動きがある。黒ショウガは東南アジア原産であるが、気候への適応など多くの課題があったが、これを克服し、独自の栽培方法をみつけた。市や商工会などと協力し、栽培から加工、販売まで手掛ける6次産業化を視野に入れている。(朝日新聞19.11.14

 

ナガイモ 台湾で定着

 ナガイモや、焼き芋用のサツマイモなど、海外で意外な日本の農産物が人気となるケースが増えている。輸出拡大を狙う農水省も海外の新たな需要を掘り起こそうと、生産者支援を掲げているが、最近では伸びが鈍化傾向にある。

再加速のために海外でブームに火を付けられるかが注目されている。(毎日新聞19.11.12

商況>

国内商況:先月と大きな変化は見られない。

 良品が少な目で、やや高値傾向にあるのがジュウヤク、ゲンノショウコ、ニンジン。牛黄は入荷難もあって相変わらずの高値が続いている状況。

 今年の記録的な降雨の影響は、生薬生産面で大きな被害は特に聞かれない。

 動物性生薬については、ワシントン条約による取引が規制されているものもあり、今後原料枯渇の懸念などから、原料確保や含有製剤の輸入ができなくなる状態もなくはない。(薬事日報19.11.29

 

海外商況:中国の冬12月は、日本と同じように寒い。しかし、これは平年並みで、特別に寒いというわけでもない。生薬の市場は平穏で、特に目立った動きはない。

 最近の値上がり品目ではケイヒが冒頭に上がる、旱魃とか多雨など天候の影響によるものが大きいのであって、今後は気候如何で回復するであろう。ビャクジュツ、ソウジュツなどジュツ類は、まだ栽培法が確立していないので野生品が中心であるが、中国での使用量増大もあって品薄で価格上昇中。

ハトムギ・ヨクイニンは全体的に減産で、これまで価格が安すぎたこともあって、上昇している。

 逆に、価格下がり気味なのが、ゴシュユ、ゴミシなど。これまで価格が高すぎたこともありその反動である。ニンジンの価格は安定しているが、しかし、このところ減産が続いているのでこの先は動きがありそう。(輸入商社提供)

 

<安全性>

・回収情報  厚労省2019.11.13

葛根湯エキス細粒の一部の製品で、使用上の注意に欠落部分のある添付文書 

の混入したものがあったため、製造者が回収した。

 

次のいずれも、漢方・生薬にかかわる情報なし

DSU (Drug Safety Update) No.284  厚労省2019.11.

・安全性情報 No.368  厚労省2019.11.26

・使用上の注意改訂   厚労省2019.12.3